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2.3-checking_serial_session_information_of_smartcs.md

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演習2.3 SmartCSを介したシリアルセッション情報を確認する

演習2.3では、SmartCSを介したALAXALA装置へのコンソールアクセスのセッション情報を確認します。
TeratermなどのターミナルソフトからSmartCSへの接続時に、SmartCSの各シリアルポートに割り当てられたTCPポートを指定して アクセスするダイレクトモードを使用します。



目次

本演習では以下を行います。

  • STEP1. SmartCSのポートサーバーへノーマルモード(RW)でログインする
  • STEP2. SmartCSへ本体ログインする
  • STEP3. SmartCSでシリアルセッション情報を確認する
  • STEP4. SmartCSのシリアルセッションを終了する
  • STEP5. SmartCS本体からログアウトする


演習構成図

practice_environment_2-3.png



用語解説

演習2.3で使用する、SmartCS特有の用語についての解説です。

用語 解説
シリアルポート ネットワーク機器のコンソールを接続するためのSmartCS側のポートです。本日のハンズオンではALAXALA装置のコンソールがSmartCSのシリアルポート1,9,17,25,33に接続されています。
ダイレクトモード SmartCSを介してネットワーク機器のコンソールへアクセスするための方式の1つです。Telnet/SSHでSmartCSへアクセスする際に、SmartCSのシリアルポートに割り当てられたTCPポート番号を指定することで、ネットワーク機器のコンソールへアクセスすることができます。
ノーマルモード(RW) SmartCSを介してネットワーク機器のコンソールへアクセスする際の権限の1つです。ノーマルモードでアクセスすると、データの送信/受信をどちらも実施することが可能です。
ポートサーバー SmartCSを介して指定されたシリアルポートへアクセスするための、SmartCS内部にあるサーバーです。
ポートサーバーメニュー SmartCSを介して指定されたシリアルポートへアクセスする際に表示されるメニューです。ポートサーバーメニューから「接続開始」等の操作を選択します。
ポートユーザ SmartCSを介して指定されたシリアルポートへアクセスする際に使用されるユーザのグループです。本日のハンズオンではポートユーザグループに所属しているportXXを使用します。
拡張ユーザ SmartCS本体へアクセスし情報取得などを実行可能で、かつAnsibleと連携して指定されたシリアルポートへアクセスする際に使用されるユーザのグループです。本日のハンズオンでは拡張ユーザグループに所属しているuserXXを使用します。

STEP1. SmartCSのポートサーバーへノーマルモード(RW)でログインする

ダイレクトモード、かつノーマルモード(RW)でSmartCSのポートサーバーへ接続し、ポートユーザでログインします。
まず、Teratermなどのターミナルソフトを使用して、SSHでSmartCSへ接続します。
このとき、SSH、ダイレクトモード、かつノーマルモード(RW)でのアクセスなので、使用するシリアルポート(tty)に割り当てられているTCPポート(SSH RW)を指定します。
※ユーザ#1とユーザ#6の場合は8301となります。
※演習1.1に記載の環境情報を参考にしてTCPポート(SSH RW) 83xxというポート番号を指定してください。

演習環境

practice_environment_2-3_step1

接続先 IP TCPPort Login 備考
SmartCS 192.168.129.X 83XX portXX/secretXX ポートユーザでログイン

Teraterm_DirectMode_RW.png

認証には、ポートユーザのユーザ、パスワードを入力してログインします。
※ユーザ#1の場合はport01/secret01となります。
※演習1.1に記載の環境情報を参考にしてポートユーザのID/パスワードを入力してください。
ログインに成功すると、以下のようなポートサーバーメニューが表示されます。

-- RW1 ------------------------
Host  : "NS-2250_Ansible_1"
Label : "AX-2230_1"
-------------------------------
1  : display Port Log
2  : display Port Log (LAST)
3  : start tty connection
4  : close telnet/ssh session
5  : show all commands
tty-1:rw>


STEP2. SmartCSへ本体ログインする

STEP1のセッションを残したまま新しくターミナルを開き、SmartCSへ本体アクセスして拡張ユーザでログインを行います。
まず、Teratermなどのターミナルソフトを使用して、SSHでSmartCSへ接続します。
今回接続時に指定するTCPポート番号は22です。

演習環境

practice_environment_2-3_step2.png

接続先 IP TCPPort Login 備考
SmartCS 192.168.129.X 22 userXX/secretXX 拡張ユーザでログイン

Teraterm_SmartCS_SSH.png

認証には、拡張ユーザのID/パスワードを入力してログインします。
※ユーザ#1の場合はuser01/secret01となります。
※演習1.1に記載の環境情報を参考にして拡張ユーザのID/パスワードを入力してください。
ログインに成功すると、(1)NS-2250_Ansible_1> というプロンプトが表示されます。



STEP3. SmartCSでシリアルセッション情報を確認する

SmartCSへ本体ログイン後、シリアルセッション情報の確認を行います。
(1)NS-2250_Ansible_1> というプロンプトが表示されたら、show portd sessionコマンドを実行します。

(1)NS-2250_Ansible_1> show portd session
telnet rw :   0   ro :   0
ssh    rw :   1   ro :   0
available session ( telnet only : 95 / ssh only : 95 )
---------------------------------------------------------------------------
tty    : Label                                      Session-Limit 
   Type Login-User       Local     Remote
---------------------------------------------------------------------------
tty  1 : AX-2230_1                                  RW: 2 / RO: 3 
   rw 1 port01           ssh:8301  192.168.127.2:36712

(1)NS-2250_Ansible_1>


STEP4. SmartCSのシリアルセッションを終了する

SmartCSを介したシリアルセッションを終了させます。
STEP1で表示させたポートサーバーメニューで、4 : close telnet/ssh sessionを選択して終了します。

login: 
-- RW1 ------------------------
Host  : "NS-2250_Ansible_1"
Label : "AX-2230_1"
-------------------------------
1  : display Port Log
2  : display Port Log (LAST)
3  : start tty connection
4  : close telnet/ssh session
5  : show all commands
tty-1:rw> 4

ポートサーバーメニューが終了したら、STEP3と同様の手順でシリアルセッション情報が削除されたことをご確認ください。



STEP5. SmartCS本体からログアウトする

SmartCS本体からログアウトを行います。
(1)NS-2250_Ansible_1> というプロンプトの状態で、exitコマンドを実行します。

(1)NS-2250_Ansible_1> exit


参考情報1. ユーザ権限

演習2.3のSTEP2、および演習3以降でSmartCS用のAnsibleモジュールを使用したplaybookで指定するユーザは、「拡張ユーザ」グループのユーザです。
拡張ユーザはAnsibleなどのツールと連携するttyマネージ機能を利用するためのユーザです。
STEP2、STEP3のようにSmartCSへ本体ログインして一部の情報取得コマンドは実行可能ですが、設定情報の取得や設定変更は実施できません。
設定情報の取得や設定変更を実行する場合、suコマンドで装置管理ユーザに移行する必要があります。

  • 一般ユーザ:SmartCSへ本体ログインし、設定情報の取得、および設定変更を除くコマンド実行が可能なユーザ
  • 装置管理ユーザ:一般ユーザや拡張ユーザからsuコマンドで移行し、設定情報の取得、および設定変更を含む全てのコマンド実行が可能なユーザ
  • ポートユーザ:SmartCSのポートサーバーへアクセスし、シリアルポートに接続された装置へアクセスするためのユーザ
  • 拡張ユーザ:一般ユーザの権限に加え、Ansibleと連携してシリアルポートに接続された装置へアクセス可能なユーザ


参考情報2. 情報取得コマンド

STEP3のように、SmartCSでは様々な情報取得用コマンドをサポートしています。
SmartCSを介したシリアル通信に関連するコマンドとして、下記コマンドがよく実行されます。

  • show tty :ボーレート/データビット長/パリティなどのシリアルポート設定情報を表示します。
  • show portd tty:アクセスモード(ダイレクト/セレクト)/TCPポート番号などのポートサーバ設定情報を表示します。
  • show stats tty :送受信/エラーなどのシリアルポート統計情報を表示します。

上述のコマンド以外にも情報取得用コマンドがありますので、(1)NS-2250_Ansible_1> というプロンプトの状態でタブキーの入力や、?を実行して入力可能なコマンドをご確認ください。

→演習3.1 ALAXALA装置にSmartCS経由で初期設定を行う
←演習2.2 SmartCSを介したALAXALA装置へのコンソールアクセスを、別セッションでミラーリングする
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