diff --git a/explainer.md b/explainer.md index 89c38da..ab8615a 100755 --- a/explainer.md +++ b/explainer.md @@ -83,7 +83,7 @@ See [draft Table of Content](https://github.com/w3c/jlreq-d/wiki/jlreq-d-ToC-dra この JLreq-d レポジトリは日本語タスクフォースのプロジェクトの一つである、日本語デジタルテキストに特化した組版要件文書を開発するための場所です。「日本語組版の要件 (JLReq)」を含め、関連したプロジェクト、および日本語タスクフォースの構成、参加の仕方などの情報は[Japanese Language Enablement, 日本語組版要件](https://w3c.github.io/jlreq/home) のホームページにあります。 ## モティベーション -ちょうど手書きによる書写と印刷のように、印刷とWebに代表されるデジタルテキストでは、技術的な成り立ちが根底から異なっている。一つの根本的な違いは誰が組版を決定するかにある。印刷においては送り手が、しばしばプロによる校正ののち組版を決定し、単一のイメージに固定したものを受け手に配布する。デジタルテキストにおいては組版は送り手の元で完成せず、受け手の元で、デバイスの特性や受け手の好みに従って無数の異なるイメージが生成される。このような違いが印刷と本質的に異なる制約条件と可能性を生み出す[^note]。 +ちょうど手書きによる書写と印刷のように、*また馬車と自動車のように*、印刷とWebに代表されるデジタルテキストでは、*目的を同じとしながら*技術的な成り立ちが根底から異なっている。一つの根本的な違いは誰が組版を決定するかにある。印刷においては送り手がしばしばプロによる校正ののち組版を決定し、固定された単一のイメージを受け手に対し配布する。デジタルテキストにおいては受け手が最終的な組版を決定する。*送り手により送信されたデータに基づいて*受け手の元でデバイスの特性や好みに従って無数の異なるイメージが生成される。*もう一つの大きな違いは、装丁法だ。印刷において文書は通常固定寸法のページに分割され、まとめられて冊子となる。冊子はそれ以前に用いられていた巻物に比べて、収蔵、一覧、ページ番号による参照やランダムアクセスなど、革命的な利点を持っていた。デジタルにおいて冊子形態の持つこれらの利点は消える。デジタルテキストは典型的に文書は巻物の形に装丁される。*これらの違いが印刷と本質的に異なる制約条件と可能性を生み出す[^note]。 (木田:違いの具体例を加える) [^note]: 詳細は 2019/03/31 Keiko Univ. APL 報告の木田の文章参照(ここにチェックインしておく?)。