ヒカリ角ゴは、源ノ角ゴシック、Fira Sans、Ralewayに基づくオープンソースCJK統合漢字フォントプロジェクトで、簡体字中国語(SC)、繁体字中国語(TC)、および日本語(J)をサポートしています。 フォントファミリーには5つの幅と9つのウェイトがあり、あわせて44個のフォントからなっています。
源ノ角ゴシックと比較して、ヒカリ角ゴはより簡潔で現代的な外観をもち、より自由な組版ができることが特徴です。 ふところと字面が狭くなり、書体全体において漢字の重心が修正されています。細かな筆画は、より平らかになるように調整されています。 詳細な書体デザインのプレビューについては、書体見本をご覧ください。
ヒカリ角ゴの実装は、パラメータ化と輪郭を一つずつかたちづくることの中間のようなもので、グリフをモデリングするための画像処理技術を利用しています。ビルドにデジタル書体デザインツールは必要なく、その代わりに、パラメータの最適化のために可視化のためのインタラクティブなウェブデモンストレーションを開発しました。
フォントのダウンロードに関する情報は、GitHub Release Pageにて公開されています。
ヒカリ角ゴのパラメーターをインタラクティブに調整できるオンラインデモを開発しました。 パラメーターをエクスポートして、フォントのビルドに使用することもできます。
ヒカリ角ゴは、7つのフォントからなる源ノ角ゴシックを44フォントにまで拡張し、ウェイトと幅を豊かにしました。漢字の骨格や形も修正されています。また、欧文書体についても新たな混植を行いました。
- Q: ヒカリ角ゴは無料で商用利用できますか。
- A: できます。ヒカリ角ゴはSIL Open Font License 1.1に基づきリリースされています。
- Q: ヒカリ角ゴはバリアブルフォントですか。
- A: 違います。ヒカリ角ゴは、グリフの変形やフォントファミリーの拡充といった目標を達成する目的で、源ノ角ゴシックを修正したものです。オンラインデモを確認することで、ヒカリ角ゴの仕組みをさらに知っていただけると思います。
- Q: ハングルはサポートされていますか?
- A: 現時点ではまだです。のちにサポートされるかもしれません。
- Q: グリフの輪郭があまりきれいではないようなのですが。
- A: アルゴリズムは完璧ではありません。これは、幅のバリエーションのある、現代的なサンセリフのCJK統合漢字書体を提供することが、ヒカリ角ゴの目指すところだからです。ただ、アウトプットの輪郭をよりよくすることは、技術的に重要な目標でもあります。
- Q: ある特定のグリフを修正してもよろしいでしょうか。
- A: 申し訳ありませんが、それはできません。問題があれば、コードを修正することでのみ解決するという考えです。プルリクエストは歓迎です。
- Q: TTFのバージョンは利用可能ですか?
- A: 現在はできません。おそらく、次のバージョンで可能になると思います。
- Q: 一部の文字について、源ノ角ゴシックでは使えるのに、ヒカリ角ゴではサポートされていないのはなぜでしょうか。
- A: 対応するグリフは幅の拡縮が難しく、現在のところ含められていません。また、字体組版/分解機能(ccmp)もサポートされておらず、ローカライズされた字形の機能(locl)をCJK表意文字に含める計画もありません。
フォントをビルドするための手順、ならびにデモについては、build-instructions.mdをご確認ください。
© 2020 Project Wêlai
開発者: Celestial Phineas
ヒカリ角ゴはSIL Open Font License 1.1のもと公開されています。また、ソースコードはMIT Licenseです。
ヒカリ角ゴへのコントリビューターの皆様へ、この場をお借りして感謝申し上げます。お名前はアルファベット順に列挙しています。
@cathree3, @floating-cat, @khsacc, @merrickluo, @sgalal, @singularitti
- NextLab, Zhejiang University――私たちのグループは、中国語のタイポグラフィーデザインやカリグラフィに情報処理技術を応用することを目指して尽力しており、未来の中国語の書体デザインの可能性を拡げてゆきます。