EntisGLS4を最新のVisual Studio 2019でビルドするためのパッチ、ツール、プロジェクトファイル等を置いた非公式なリポジトリです。
個人的に都合が良い様にビルド方法をカスタマイズしているため、いくつか様式がオリジナルとは異なります。
基本的にはEntisGLS4をフレームワークというよりライブラリとして用いる方向で作成しています。
以下はオリジナルとの違いです。
- 出力されるライブラリファイル名が異なる
- よってlinkgls.hは使用できません
- MFCを用いるビルドは作成していない
- 確認はしていませんがMFCを用いるものもビルドできるかもしれません
- 常に
DISABLE_ENTIS_GLS4_EXPORTS
を定義している- 適宜変更可能です
- sakuragl_startup_win.cppもsakuragl_startup_con.cppも含めていないため、ライブラリを使用するプロジェクト側にそれらを含めるか、自分で
main
関数を記述する必要がある
組み込み方の章も参照してください。
WindowsとVisual Studio 2019での動作を前提としています。
(それ以外でもビルドできる可能性はあります。)
改行コードはLFで(gitconfigにてcore.autocrlf=input
にして)クローンしてください。
- EntisGLS siteからEntisGLS ver.4s.05(gls4s.05.2015.04.18.zip)をダウンロードし
- リポジトリの直下にgls4s.05.2015.04.18ディレクトリを作成して
- そのディレクトリ以下に(gls4s.05.2015.04.18/readme.txtが存在するように)展開してください
リポジトリのルートで以下のコマンドを実行し、EntisGLS4にパッチを適用してください。
git apply --ignore-whitespace --directory=gls4s.05.2015.04.18 gls4s.05.2015.04.18.patch
Visual Studio 2019でEntisGLS4.slnを開いてビルドします。
EntisGLS4_woはx86とx64、EntisGLS4_woeはx86のみ対応しています。
使用するプロジェクトにて行う必要がある設定は以下の通りです。
- EntisGLS4_wo.libまたはEntisGLS4_woe.libのリンク
- include_wo(EntisGLS4_woの場合)またはinclude_woe(EntisGLS4_woeの場合)へのインクルードパスの追加
- ライブラリとプロジェクトでランタイムライブラリを合わせる
- デフォルトではライブラリは
/MT
(Releaseの場合)と/MTd
(Debugの場合)ですが、ライブラリの方を変更することも可能です
- デフォルトではライブラリは
main
関数の記述、またはsakuragl_startup_win.cppないしsakuragl_startup_con.cppをプロジェクトに含める- ライブラリにはいずれも含めていないため
- 自前でmain関数を記述する場合はsakuragl_startup_win.cppやsakuragl_startup_con.cppが参考になります
- Releaseビルドを用いる場合、プリプロセッサマクロに
NDEBUG
を定義する- ライブラリの方を変更することも可能です
- EntisGLS4_woeを用いる場合、
/permissive
(準拠モードの無効化)の設定- EntisGLS3のヘッダファイルに非準拠の記述が含まれるため
- 文字セットをマルチバイト文字セットを使用するに設定する(リンクエラーが生じる場合)
なお、使用するプロジェクトのソリューションにEntisGLS4_wo.vcxprojやEntisGLS4_woe.vcxprojを追加して依存関係を設定しておくと可搬性が高まります。
本リポジトリ内の私に著作権が帰属するものについてはCC0またはUnlicenseが適用されるものとします。
利用者はいずれか好きな方のライセンスを選択できます。
To the extent possible under law, SegaraRai has waived all copyright and related or neighboring rights to EntisGLS4Build. This work is published from: 日本.
EntisGLS4については、そのライセンスが適用されます。