これは、LaTeXでノートや資料を作るためのテンプレートです。
このテンプレートを使うには
- 完全な TeX Live 環境
が必要です。 Windowsについては、WSLを使ってUbuntuをインストールするのが便利です。 WSLでの動作確認はできています。
Ubuntu ならば、以下のコマンドでインストールできます。
#アップデートと更新
sudo apt update
sudo apt upgrade
# TeX Liveのインストール
sudo apt install texlive-full
また、~/.latexmkrcに以下の内容を書いておくと、latexmk main
というコマンドでコンパイルできます。
# LuaLaTex
$lualatex = 'lualatex --synctex=1 --file-line-error --shell-escape --halt-on-error %O %S';
$out_dir = 'build';
$pdf_mode = 4;
$max_repeat = 5;
VSCodeでLaTeXを書く場合は、LaTeX Workshop
をインストールした上で、以下の設定をsettings.json
に書いて置くと、latexmk
を使ってコンパイルできます。
{
// 生成ファイルを "/build" ディレクトリに吐き出す
"latex-workshop.latex.outDir": "build",
// ビルドのレシピ
"latex-workshop.latex.recipes": [
{
"name": "latexmk",
"tools": ["latexmk"]
}
],
// ビルドのレシピに使われるパーツ
"latex-workshop.latex.tools": [
{
"name": "latexmk",
"command": "latexmk",
"args": ["-silent", "-outdir=%OUTDIR%", "%DOC%"]
}
],
}
また、以下は参考までに私のその他設定です。
{
"[latex]": {
// スニペット補完中にも補完を使えるようにする
"editor.suggest.snippetsPreventQuickSuggestions": false,
// Parse # in LaTeX
"editor.wordSeparators": "./\\()\"'-:,.;<>~!@#$%^&*|+=[]{}`~?。.、,()「」『』[]{}《》てにをはがのともへでや 、",
"editor.wordWrap": "on",
"editor.quickSuggestions": {
"other": "on",
"comments": "off",
"strings": "on" // used for comlpletion of /ref{...}, /textbf{...}, etc.
},
"editor.formatOnSave": true,
"editor.formatOnPaste": true
},
"latex-workshop.linting.chktex.enabled": true,
"latex-workshop.intellisense.package.enabled": true,
}
GitHubで「Use this template」をクリックして、リポジトリを作成するのが便利です。
使用する際にはドキュメントのプリアンブル部分に以下のように書いてください。
\documentclass[お好みのオプション]{ltjsreport}
\usepackage{import}
\import{preamble.texがあるディレクトリまでのパス}{preamble}
\begin{document}
... 本文 ...
\end{document}
このテンプレートはpreamble
をgit submodule
で管理しているため、これを別にアップデートしないとプリアンブルのファイルを使用できません。
使用するためにはclone
をしたあとにプロジェクトのルートディレクトリに移動して、
git submodule init
git submodule update
を実行してください。
このテンプレートは、ltjsreport
向けに設定されています。
設定はpreamble/
内のファイルに分けて書かれており、それをpreamble.tex
で参照している形になっています。
preamble/
内のファイルを編集することで、設定を変更することができます。
それぞれのファイルの役割は以下の通りです。
page.tex
: ページの余白やヘッダー・フッターの設定text.tex
: フォントや文字サイズ、文章の設定math.tex
: 数式の設定figure.tex
: 図表の設定environment.tex
: 環境の設定
利用目的に合わせて、適宜編集してください。